【新章】すべてがFになるの真実が酷かった…
拝啓、F様。
F、すなわちそれはファイ。
ファイ=φ、数学的に空集合と呼ばれるそれは、
日常のあらゆる場面に顔を出してくる。
ファイヤストレージ
ファイテンやらファイザーという大御所
ファイヤーという二連鎖
ファイナルファイトというふぁいふぁい
無ファイの王者
ファイandロー
東京ファイスクール
1・2・3、ファイ!
カメクスのファイドロポンプ
ファンインディングニモ、及びドリー
みのもんふぁのファイナルアンサー!
etc...
いかがだろうか。
ファイは私たちの生活すべてに根を張り巡らしている。
とはいえ、一方でファイの認知率は未だ低い。
この世のあらゆるファイを集めた文書を、
ファイの禁書目録
と、人は呼ぶ。
しかしこの禁書を一度開いてしまうと、
ファイの魔力に取り憑かれて頭がファイになるのは言うまでもない。
「お前、頭おかしくなったんじゃないか?』
と言われたら、すかさず
『Im fine(ファイん) thank you!!!!!!』
と切り返すことは、
禁書の第一章に書かれているので良書と言わざるをえない。
さて、
ファイの力を手にしたら実戦に出てみよう。
場所は、ミシュランよりキタナシュラン、
薄明かりに包まれた中華料理の名店を想定する。
ー初級
α:すみませ〜ん、餃子ふぁいふぁい(餃子1枚ください)
β:それから、チューファイ(酎ハイ)も1つ
お気づきだろうか、
一人で来ているのである。
ー中級
α:すみませ〜ん、ウーロンファイ1つください。(ウーロンハイ)
β:はいよ!
α:あ、すみません、ファイなしで(ハイなしで)
β:へっ?
α:ウーロンファイファイなしで下さい(ウーロンハイハイなしで下さい)
β:それは、もしや、、、
α:ウーロンチャー!!!
β:ファイ!
お気づきであろうか、
酒に弱いのである。
ー上級編
さて酔いが少し回ってほろ酔いになったら、
α:何名様ですか?
β:もちろん一人でふぁいふぁいです。(ていうか見れば分かるじゃないか)
その時だった。
彼彼女の後ろから鶴の一声がかかったのは。
γ:いえ、二人でファイファイでお願いします。
α:な、なに!?
β:お時間はどうなさいますか?
γ:もちろん
α:フリーで
ふぁいの聖女が現れたことによって、
一人カラオケでふぁいする予定が、
二人カラオケでふぁいふぁいできることになったのだった。
ー合いの手編
・君がぁ〜代ぉは〜 ふぁい!
・ある日森の中熊さんに出会った、花咲く森の道〜う〜ふぁいふぁい!!
ふぁい合いの手のパターンは、
φ×φ≒無限ふぁいふぁいなので、
是非とも様々なふぁいパターンを試し発掘してほしい。
それを、ファインディングふぁいと人は呼ぶ。
ー歌唱編
αとγの間には、カラオケを通じて、
ファイの心、ふぁいの文化、ふぁいのふぁいが、
お互いの心を深く結びつけ、二人の絆はやがてふぁいになった。
ここまでくると、もはやふぁいの心は、
歌詞にまで浸透してくるのであった。
ー拝啓、坂本冬美様
α:また君〜に〜ふぁいしている、今ま〜でよ〜りも深く
ー拝啓、ONE OK ROCK様
完全感覚Dreamer
γ:「完全感覚Dreamer」がボクの名さ Well, say it ? well, say it!!
ふぁいばふぁいでふぁいが今は ふぁいふぁい!
あらゆる全てがふぁい、此の世の森羅万象自体がふぁい
ふぁい思う、故にふぁいあり
そのφは、どんなメヒティカイトを規定しようが、
どんなアレフヌルを仮定しようとも、その連続性のアレフの中に、
ファイの存在そのものを証明することはできない
そこにはどんな数理も帰納も演繹をも受け付けない、
あるとすればふぁいという存在は意志と解釈によって、
ようやくふぁいという姿を認識し共有できるかもしれない
それが、ふぁい、、、なのであろうか。分からふぁい…。
それ即ち本当の真実とは
すべてがF(ふぁい)になる
ということ、、、、
ああ、なんという真実
ふぁいふぁい無双
ふぁいという虚無に今、黙祷を捧げる
~fin~